文部科学省は3月21日の「今後の医学教育の在り方に関する検討会」（座長：永井良三・自治医科大学長）で、厚生労働省で検討中の大学病院本院における特定機能病院の承認要件の見直し（詳しくは、『大学病院本院、特定機能病院の承認要件に「医師派遣の状況」も』）について議論の進捗を報告し、「非常に腑に落ちる方向に向かっている」と評価する声があった一方、「急性期ではない医療は、教育されていないのではないか」といっ ...

「次男のあなたに、与えられるものは何もない」……幼少期から繰り返し言い聞かされた少年は、自分の足で立つために医師を志すようになります。三重大学医学部の卒業生をリレーでつなぐ当連載、トップバッターとしてご登場いただくのは、三重大学大学院医学系研究科 胸部心臓血管外科 教授を務める高尾 仁二先生です。第1回は医師を目指した経緯や、三重大学での充実した学生生活などをお話いただきます。

長かった受験シーズンが終わり、まもなく新年度。これから受験生を抱える家庭では、塾や予備校の合格実績速報も気になるところではないでしょうか。そんな中、Xでは利用客の難関大合格実績を公開する不思議な美容室が紹介され、8.7万もの「いいね」を獲得して大反響となりました。取材を進めるうちに、なんと利用客の約10%が医師という事実も判明！今回は、この投稿の反響に注目するとともに、話題の美容室へのインタビュー ...

神奈川県横浜市で「伸寿記念クリニック」を開業された森田剣先生。なんと医師は雇用せずに、年中無休で診療されています。そこには患者さんのある需要に応えたいという思いがありました。また、開業前に感じていた課題や血液疾患の患者を受け入れるための取り組み、大きな病院にも劣らない検査体制に込めた思いについてもじっくりと伺いました。

鈴木： 医学生に限らず、現代の学生気質が大きく変化していると感じています。例えば東大法学部卒業生の就職先上位は、「横文字」企業ばかり。重厚長大産業に行く人はほとんどいません。商社、銀行、生損保が入る程度。霞が関はさらに減少しています（笑）。

政府はもともと、今年8月に現行の所得区分ごとに高額療養費の限度額を2.7％～15％引き上げる方針で、予算案を編成していました。2026年8月には所得区分を細分化した上で限度額を引き上げ、27年8月にも再び引き上げを予定していました。所得区分によっては大幅に負担が増すことが明らかとなり、患者団体や野党から批判の声が高まりました。

どうしてもラーメンが食べたい夜…「九死に一生を得ました」――身近な先輩・上級医には聞きにくい質問に、医者芸人 井たくま先生がユーモアたっぷりに答えます。今週は「病院からクリニックに転職するのですが…」「土日も無駄に仕事をしてしまう」の2本立て。どうぞお楽しみください。

上山 NSTE-ACSへのpretreatmentの話題は10年ほど議論されていて、「PCIに行く患者において、周術期におけるischemic eventを減らすことができる」という理論上のメリットに基づき、このプラクティスが過去に推奨されてきた背景があります。ただ、これまでのRCT（ランダム化比較試験）ではischemic ...

日本医療安全調査機構は3月19日、「注射剤の血管内投与後に発症したアナフィラキシーによる死亡」についての警鐘レポートを公表、2018年1月の再発防止策の提言以降も、造影剤、抗菌薬、抗悪性腫瘍剤などの注射剤を血管内投与した後にアナフィラキシーショックに至り、死亡した事例が19例報告されていることを明らかにした。

医療ＤＸの時代の今、先生方も一度はこの職種の方々に助けてもらった経験があるのではないでしょうか。Doctors LIFESTYLEでは、株式会社KADOKAWAと提携して、「医師の日常をテーマにしたマンガコンテンツ」を企画。会員の皆様にエピソードを投稿いただき、マンガにしてお届けしています。

神奈川県の横須賀・三浦医療圏のほか、周辺の5市1町3区にまたがる地域医療介護連携ネットワークシステム（EHR）「さくらネット」の2024年9月の運用開始から半年強、既に参加予定施設は192施設（2025年2月時点の申し込み数）に上っている。EHRは全国の多くの地域で運用されているものの、一度立ち上げたが中止したケースも少なくない。国が3文書6情報など基本的な医療情報の共有など、全国規模のネットワー ...

先日、柳原病院乳腺外科医師の差戻控訴審において東京高裁が無罪判決を言い渡したというニュースを目にしました（ 『男性医師に無罪判決、乳腺外科医事件の差戻控訴審』 ）。この事件は私が研修医の頃に乳腺外科医師が逮捕されたこともあり、私の中で長い間関心事の一つでした。