来年度に大船渡市の大船渡中学校と統合して、新生「大船渡中学校」となる末崎中学校(佐々木伸一校長)の閉校式は23日、同校で行われた。「海と生きる」をテーマとした伝統のワカメ養殖学習など、地域との強い結びつきを生かして特色ある学びを展開し、歴史を築いてきた同校。生徒らは「末崎中」の名がなくなっても、母校の誇りと伝統を永遠に受け継ぎ、培った力を新たな学校で伸ばし、発展させていく決意を固めた。(菅野弘大) ...
大船渡市大規模林野火災の鎮火に向けて23日、市内外の消防関係者が現場の総合的調査活動を行った。地上、海上、空中から、残った火種などがないかを約400人体制で調査。火種の完全な消火を目指し、地道な作業が行われた。 19日に緊急消防援助隊が引き揚げたあとも、林野火災の現場では県内消防応援隊と大船渡地区消防組合が警戒態勢を継続し、約80人体制で地上から焼損箇所の確認を行ってきた。同消防組合によると、現時 ...
住田町議会は24日、臨時会を開き、農林業振興資金貸付基金の廃止などを可決した。同基金から多額の融資を受けながらも破産した三陸木材高次加工協同組合(三木)と協同組合さんりくランバー(ランバー)を巡り、町が連帯保証人とその相続人に対して融資の未返済分や遅延損害金などの支払いを求めた裁判の和解が成立したことに伴うもので、返済される元金を合わせた基金3億円余は、和解金の振り込みが確認されたあと廃止し、一般 ...
来年度に大船渡市の末崎中学校と統合して、新生「大船渡中学校」となる大船渡中学校(和賀真樹校長)の閉校式は22日、同校で行われた。校訓『黒潮魂』を精神的支柱とし、伝統の郷土芸能継承など、古里とともに発展を続けてきた同校。平成23年の東日本大震災では体育館が避難所になり、校庭には仮設住宅が建設され、地域の復興を支えた。生徒らは、78年にわたる校史の閉幕を惜しみながら、母校、地域に対する誇りと感謝の思い ...
大船渡市大規模林野火災の被災世帯を対象とした被災者生活再建支援金の申請受け付けが20日、市役所と三陸町綾里の綾姫ホールで始まった。被災者にとっては金銭的な支援を受ける第1弾の手続きとなるが、加算支援金も含めた最高額は14年前の東日本大震災時と基本的に ...
大船渡市議会定例会は19日、最終本会議が開かれ、大規模林野火災に伴う補正予算を含めた当局提案の議案38件と、議員発議案3件をすべて可決し、閉会した。追加提案の補正予算では、災害廃棄物処理や生活再建支援金など約6億8000万円を計上。4月1日(木)から ...
大船渡市の赤崎・綾里大火の影響で9日間休業した三陸町越喜来甫嶺の製材業・鹿児島屋(及川壮士社長)は、業務の遅れを取り戻すべく急ピッチで作業を行っている。同社は全国の重要文化財などの修理・新築のために県産アカマツを製材・出荷しており、年度末が納期の製品 ...
大船渡市で発生した大規模林野火災を受け、県外から参集した緊急消防援助隊は19日、現地での消火活動を終え、派遣元の各県に帰隊した。最大2000人規模で活動に当たった同隊はこの日、青森、秋田、宮城各県大隊が陸前高田市内の宿営拠点で解隊式を実施し、これによ ...
大船渡市は、大規模林野火災の発生に伴い、20日付で新たに林野火災対策局を設置し、21日に本格始動した。被災者支援策や復旧・復興事業策を取りまとめ、迅速な実施につなげる方針策定や総合調整を担う。火災で住宅を失った世帯の直接的な支援だけでなく、農林水産業分野の被害復旧も急務。被災者ニーズの確認や現行制度にとらわれない支援をはじめ、部署横断的な対応や国、県への要望調整の重要性なども浮かび上がる中、組織体 ...
大船渡市の赤崎・綾里大火を受け、内閣府の坂井学防災担当大臣が16日、赤崎町と三陸町綾里で現場視察を行った。林業や漁業・水産業、集落の被害状況を確認したほか、避難所にも足を運び、自宅を失った被災者は、生活面の不安などを直接自らの声で届けた。視察に合わせ ...
先月26日に発生した赤崎・綾里大火の影響で臨時休校と他校の間借りが続いた大船渡市立綾里小学校(渡辺信子校長、児童69人)は17日、自校舎での授業を19日ぶりに再開した。消防関係者など各方面の尽力で守られた校舎で、児童らは友人と笑顔で机を並べ、全校でそ ...